代表メッセージ
私たちJSTARsは
「飲食業界の“あたりまえ”を超越し、日本の“ショク”から世界の“ショク”を築く。」
私にとって“食”は、幼い頃から常に生活の中心にありました。
料理教室を営む母のそばで、庭で育てた野菜を一緒に調理する時間は、遊びのようでありながら、素材の尊さを自然と肌で感じる貴重なひとときでした。
また、父の仕事の影響で海外に訪れる機会も多く、その土地のレストランで料理や所作、文化、空間に触れたことが、私の感性を育んでくれたように思います。
味の違いや技法までは理解できなくても、テーブルマナーやカトラリーの扱い、空間全体を味わうという感覚は、自然と身体で覚えていきました。
フランスで気づいた、“食”の本質
学生時代を過ごしたフランスでの3年間は、私の価値観に深く影響を与えました。
ホストファミリーとは、毎日食卓を囲み、日々の出来事を語り合うのが当たり前。スタージュ先のフレンチレストランでも、食を通して自然に会話が生まれていました。街では平日昼間からテラスで語らう人々の姿があり、ワインや料理を楽しむ時間そのものに価値が置かれている。そんな“食を囲む文化”が日常に根づいていました。そのあたたかい日々の中で、「食はただの栄養ではなく、人と人とをつなぐ文化なのだ」と、心から実感しました。
一方で、海外で感じた“手を加えすぎた味わい”への違和感が、日本食の素晴らしさを再認識するきっかけにもなりました。
素材を活かす調理、四季の表現、所作に込められた思いやり。そこには、世界に誇れる繊細で奥深い文化が息づいています。
この気づきが原点となり、大学時代から食べ歩きを本格化。全国の飲食店を年間数百軒訪れ、B級からミシュラン店、海外のレストランやワイナリーまで自らの足で確かめてきました。その積み重ねの先に、「日本の食には、世界を動かす力がある」と確信し、
同時に、「この尊い“ショク文化”を世界へ、そして次世代へ正しく継承したい」という使命感が、次第に私の中で強くなっていきました。
ショク文化の継承と再生に向けて
現在、日本の飲食業界は、慢性的な人材不足、経営課題、後継者不在など、さまざまな構造的な問題に直面しています。
“良いお店が続かない”という現実を変えたい。そして、職人やシェフたちの想いを未来へ“つなぐ”存在になりたい。
その想いから、私は 株式会社JSTARsを立ち上げました。
私たちは、「日本の“ショク”を、世界へ」という信念のもと、
ミシュランをはじめとする優れた飲食ブランドを継承し、
その価値を世界へ発信するための基盤を築いていきます。
職人の技術と想いを守りながら、経営の知見とグローバルな視点を融合させ、
日本の“食”が本来持つ力を再生・発展させていく。
それが、JSTARsの使命です。
「心躍る、“ショク”の未来をつくる」
その実現に向けて、私たちは食に関わるすべての方々と手を取り合い、挑戦を続けてまいります。
代表取締役 服部 晏奈



